過去の活動報告
2015年
時間:16:30〜18:30
出席者:29名
午前中の総会から昼食をはさんでリハーサル室での今年初めての練習。古川先生、菊池先生のご指導で充分身体を動かしました。
早めに練習を切り上げ一同集合して移動しました。係りの工藤さんと長谷川さんが準備してくださった会場は、変貌著しい丸の内や
JRの列車がのぞめる、東京国際フォーラム2階の開放感あふれるお店でした。
長谷川さんが急用で欠席され、代って秋月さんが司会進行をされました。この冬はインフルエンザの流行が言われていましたが、
アンセル会員にもこれに罹り欠席となった方がおられ、例年より少ない参加者でした。
くじを引いて、各テーブルに着きそれぞれ大きなピッチャーからビールを注ぎ、あるいはフリードリンクのウーロン茶やジュースを
手に島村副会長の音頭で乾杯しました。スモークサーモンの前菜から、ローストビーフ、ピザ、季節の牡蠣の料理と、どんどん平らげ
日頃ゆっくり話す機会の少ない方とも話が弾み、暮れゆく外の景色も美しくと大満足で時間が流れました。
途中、係りの方が用意された23区を書き出すゲームがあり、全部書けたのは今日唯一23区内にお住いの菊池先生のテーブルのみ。
他の5つのテーブルは1つ書けていなくて、さらに一番人口の多い区はどこ?の質問に、正解から遠かった古川先生のテーブルが
罰ゲームになりました。右手は2拍子左手は3拍子の動きを難なくクリア、4拍子、6拍子と難しくなり、みんなで一緒にやってみたり、
出来なくて大笑い。
あっという間に予定の時間となり、古川先生の「今年も元気にみんなでやりましょう」の言葉でお開きになりました。係の皆様、
大変ありがとうございました。
出席者:29名
4月4日・5日、アンセル行事・番外編ともいえる、“この指とまれ!嵐山さくらまつり”が行われました。暖かい日が続き、
“嵐山葉っぱまつり”になるのでは、予報では雨らしいなど、気をもむ中で当日を迎えました。
29名の参加者は、小雨の降る中、まずは立ち入ることのできない女性教育会館の屋上に上がり、会館ボランティアさんの説明の下、
都幾川堤沿いに2キロに及ぶ薄桃色の桜並木と嵐山町の田園風景を楽しみました。
女性教育会館を出てからは、去年遺跡ツアーでお世話になった内田さん・瀬田さん、そして吉田さん・井上さんの4人のボラン
ティアガイドさんに同行して頂き、片道2キロ、菜の花畑を左に見つつ、樹齢30年余りの満開の桜の下を土手沿いに歩きました。
少し行くと都幾川沿いから離れていく道筋は鎌倉街道。「いざ鎌倉」の時には馬を飛ばして1日で鎌倉まで行ったそうです。
実際に歩いてみたガイドの内田さんは1泊2日、交通量が多くて大変だったということです。
満開の桜252本が咲く土手沿いでは、翌日行われる流鏑馬の馬たちと射手が足慣らしをしていました。源氏の流れをくむ
流鏑馬の風習が残っているのは、埼玉では鎌倉街道沿いだけだそうです。
桜並木の途切れたあたり、大きな杉や檜の木立に囲まれて鎌形八幡神社がありました。延暦12年(793年)坂上田村麻呂に
よって建立されたものです。本殿は覆屋によって守られており、普段は隙間から土台の石垣を覗くことしかできません。
軒には日光東照宮から流れてきた職人が装飾した唐破風の彫刻に、江戸時代の彩色が今でも残る
由緒ある神社です。木曽義仲公が産湯を使ったとされる湧水もあります。以前はこの境内で行われていた流鏑馬の長い馬場跡や、
神楽を舞う能舞台など、鎌倉の鶴岡八幡宮をそのまま小さくしたような様式に、坂東武者たちの鎌倉への思いの強さを実感し
ました。
小さな坂と木立を抜けると、桃源郷の様に花々が咲き乱れる静かな里中に、移築された日本赤十字社埼玉県支部の可愛らしい
建物が佇んでいます。県の指定文化財となっていて、見学は平日のみのため外側からの眺めでしたが、ジャズピアニストの
山下洋輔氏の祖父・山下啓次郎氏の設計だそうです。
桜の堤を引き返し、2時間半に及ぶ嵐山そぞろ歩きは1時に解散となりました。そこから先は自由行動。嵐山名物B級グルメの
モツ焼きそば・唐揚げ・たこ焼き・ちまき・草餅に豆大福など屋台の食べ物を片っ端から食べてみる人、寒いのにビールを片手
にニコニコしている人、ステージを見る人、女性教育会館に戻ってお茶室で抹茶を頂いてまったりする人など、皆思い思いの
午後を楽しみました。
夜は大急ぎで食事を済ませると、6時半からの花火大会へ。20名の宿泊者のうち、何人かは部屋から見えましたが、もっと近く
で見たい多くの人は、体育館を超え、真っ暗ななか原っぱを横切って川っぷちまで行きました。寒かったけれど1時間半、
仲間たちとわいわいがやがや見上げる3000発の花火は、それはそれは美しくて楽しいものでした。
翌5日は古川先生の指導の下、体操です。初めは肌寒く感じましたが動いているうちに熱くなり、半そでTシャツになる人もちら
ほら。いつものアンセルやオープンクラスではできない、新聞紙を使ったゲームのような動き、みんな童心に帰って楽しんでいま
した。
合宿とは違い今回は正午の解散になりました。お天気はあまりよくありませんでしたが、ボランティアガイドさんに教わった
おいしいお店にランチに行く人、川越歩きに出かけるグループなど、オマケの半日をそれぞれが有意義に過ごしたようです。
16年前に初めて訪れた武蔵嵐山、今までは駅と本館・体育館の往復ばかりでしたが、私たちにもやっと体操以外に楽しめる
余裕が出てきたということでしょうか。心暖かな人達・豊かな自然との出会いの場を与えてくれた武蔵嵐山に、心から感謝して
います。
(島村 しのぶ記)
出席者: 54名 うち宿泊者 37名
新緑の緑が一段と濃くなった5月30日・31日、日本に滞在中のキス先生を特別講師にお迎えしてアンセルの
2015年度春合宿が開催された。
堀内会長、羽仁名誉会長と村松副会長は都合で欠席されたが、初日は島村副会長の開会の挨拶で始まった。
午前中は古川先生のウォーミングアップ、基本運動に続き、広い体育館の中を移動するウォーキング、ステップの運動などで汗をながした。
午後一番は菊池先生の体操を予定していたが、テニスで右ふくらはぎ肉離れのため初日の指導はお休みとなり、キス先生の体操で始まった。
呼吸というのは息を吐けば自然に吸っているのであるから、吐くことに集中するようキス先生は強調された。「フゥ―――」と長く息を吐きながらの
動きと「フッ、フッ、フッ」と短く吐いて動くなど息の吐き方の違いを組み合わせた体操を一つずつやって見せながら説明して下さった。
キス先生の後は古川先生がジムボールを使って二人組、四人組などの組体操をして、楽しく一日目の講習が終わった。
午後6時からキス先生を囲んで夕食会が開かれ、宿泊者のみならず日帰りの方も参加して賑やかな会となった。最初にキス先生から、2年前の
ランドステオネでアンセルとデンマークのKrop&Kulturチームが合同で発表できたことに触れ、この絆は今後も続けたい、とのお話があった。
菊池先生のデンマーク語での歓迎とお礼の言葉で一同乾杯。それぞれのテーブルを移動しながら和やかな夕食会が行われた。今年の4月から
レストランのシステムが変更になったそうだが、食事も美味しかったと好評であった。
二日目には玉川大学名誉教授の三橋文子先生と、10月に参加させていただくねりま体操フェスティバルの北川清美さん、西田晶子さんも参加された。
午前中は古川先生がアンセルの今年のプログラムを、初めての参加者でも出来るように分かりやすく丁寧に講習された。
午後は菊池先生のジムボールを使った運動で始まった。ボールのような手具を使った体操は、親の意見と冷や酒のように、「後から効いてくる」ので
、夢中になってやり過ぎないように・・とのご注意があった。ボールに手こずっている参加者に先生は右足をかばいながら手本を見せて下さり、
ボールは手だけではなく体全体を使って扱うことを今回も強調された。
おやつ休憩の後はキス先生が前日の続きの動きを指導された。一つずつ新しい動きが加わるたびに最初から練習するので、最後の動きが終わった
ようになってしまった。キス先生の情熱的な指導は予定をオーバーして古川先生が大急ぎでクールダウンをして二日目の講習が終了した。
参加者全員がキス先生と通訳する古川先生の息の合った講習を楽しんだ。合宿前には今年11月に80歳をむかえるキス先生の体調を心配したのだが
終わってみれば一番元気なのはキス先生だった。
特別参加の三橋先生から、以下の感想を寄せて頂きました。
・今回はアンセルの研修会にお誘い頂き、誠に有難うございました。
・古川先生の何回も何回も繰り返し練習しても皆さんが一生懸命付いていく姿に感激しました。
・菊池先生のボールはとても楽しくやらせて頂きました。
・キス先生の息をはくことの大切さを再確認させて頂きました。又ピアノ曲が新鮮でした。
・今日は一日大変有意義な一日で心より厚く御礼申し上げます。
最後に、キス先生の講習ということで九州から参加して下さった友景さんと松尾さん、ありがとうございました。また音響に撮影にと助けて下
さった古川一久さん(三橋先生が「こんなアシスタントを私も欲しい」とおっしゃっていました)、爽やかで美しい予定表を作って下さった杉浦さん、
宿泊係の畠山さんと松本さん、そして会員の皆様のご協力により無事に合宿を終わることができました。心よりお礼を申し上げます。
参加者:123名 ( 9チーム )
特別参加:14名
第42回デンマーク体操アンセル交歓会は爽やかな秋晴れに恵まれ、昨年同様国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催されました。
第三体育室にて9時から椅子、机、マット等会場の準備から始まり、9時30分から10時30分まで、古川先生ご指導によるアンセル最終
練習が念入りに行われました。その後、各チームが場当たり練習を順次済ませました。
昼食後 1時30分より堀内会長は都合により欠席されましたので、島村(正)副会長から開会宣言。早速菊池先生ご指導の準備運動で身体を
解してから発表へ進みました。
発表Tプログラムではまず 6チームが発表。ボール、ロープを使った演技など、各チームが特色を出して日頃の練習成果を発表しました。
休憩をはさんで今年もデンマークのオレロップから自由学園へ体操指導に見えている、ルイーゼ(女子)とクリスチャン(男子)による若さ
溢れるダイナミックな動きの演技で会場が盛り上がりました。
続いて「みんなで体操T」を若いお二人に指導して頂き、柔軟な動きから身体全体を使って体育館を往来、みんなで楽しめるジャンケンゲームで
次々と長い列の輪が出来、参加の皆さんがお互に笑顔で一年振りの再会を楽しみながら大変盛り上がりました。
次に菊池先生のお声掛けにより今年7月フィンランドで開かれた世界体操祭に出演した自由学園最高学部チーム(12名)をゲストにお迎えして
演技を披露して頂きました。
手早く何回もの衣裳替えと楽しいリズムに乗った動きの表現で、観客席から大きな手拍子が続き体育館に響き渡りました。
発表Uプログラムでは3チームの発表へと進みました。最後のアンセルチームはこれまで頑張って練習してきた今年のプログラム
「ディオリッシモ」を発表しました。
全ての発表を終えて、古川先生ご指導の 「みんなで体操U」では、 みんなが一体感を感じながら楽しみ、そして一日頑張った身体を解し整えて
交歓会を終える事が出来ました。
ご出席の先生方からそれぞれ以下の要旨の講評を頂きました。
向井 忠義先生:
華道家の池坊保子さんによれば、「伝統は形を受け継ぐのではなく、その心、本質をその時代に合わせて受け継ぐものである」と言われています。
体操にも繋がる言葉です。それぞれが自分のカテゴリーの中で、時代と自分自身に合った動きを検証して頂きたい。この会が長く続いている所以
でもあります。
羽仁 淳先生:
他人に心配をかけないようにそれぞれが自分の身体には責任を持って健康な体を作ることです。ただ動いているだけでは体操じゃない。
体操は何かを考え、何か目的をもって、人間は目的を持ってそれを極めるようにしましょう。そしてまた来年も元気にお会いしましょう。
山田 恵子先生(自由学園):
自由学園の演技を見て頂きとてもうれしい一日でした。ずーっと体操を続けて溌剌としていらっしゃる皆さまを私たちのお手本として
歩んで行きたいと思います。体操が人と人とをつなぎ、自分自身を見つめる大事な要素があることを改めて感じる時となりました。
伊藤 延世先生:
「皆さん楽しかったですか?」(沢山の拍手)。楽しかったというのが一番大事だと感じます。
年に一度来て皆さんと楽しいひと時をご一緒出来たことが、この会の一番大事なことだと思います。週一回、月一回の体操の時間を大切にして身体
つくりをし、また来年元気にお会いしましょう。
古川 幸子先生:
最後の「みんなで体操U」をやってみて皆さん凄いな、素晴らしいなと思いました。自分の身体と仲良くして動きたいから、少しは筋トレしよう、
ストレッチもしようと、トレーニング嫌いですがやらないと筋肉がおちますから、やります。皆さんやりすぎて身体を壊さないように、いじめないで
やりましょう。。
お久し振りに高嶋さん、羽仁先生のお元気なお姿にお会い出来、諸先生から力強い有難いお言葉を頂きました。 友人、知人、家族の方々も応援に
来て下さり有難うございました。
係りから一言
皆さん率先しての会場準備、後片付け等、協力して頂き何事もなく無事に交歓会を終わる事が出来ました。 お礼申し上げます。
交歓会係り 村松 、仲沢 、西村
参加者:34名
古川先生のご縁で春合宿にも参加下さった西田晶子先生、北川清美先生らが運営される「ねりま体操フェスティバル」にゲストとして参加発表しました。
真っ青な空が広がり紅葉も始まった光が丘公園にある体育館は観客席が少ないとの情報に、小さい会場を予想していましたが明るく広い会場でした。
開会式の前に場当りをして移動や立ち位置を確認し、用意された控室で準備体操や動きの復習をして午前のプログラムの終了後の出番を待ちました。
配布されたプログラムにはデンマーク体操の歴史と発表チームの紹介文も掲載され、私たちの集中力も高まりました。
「仲間と共に楽しく動こう」をキャチフレーズに子供から高齢者の方々が集う会場で、アンセルは今年の作品「ディオリッシモ」を皆様に発表しました。
身体全体を大きく使って伸びやかに、デンマーク体操の基本の動きの柔軟性・強靭性・巧緻性もフォーメーションの変化の中で見て頂きました。V字バランス
のところでは拍手が湧きました。
続いてコンパスの「The Magic Is Gone」も発表。皆で心を合わせ気持ち良く楽しく動きました。終わって再び全員で登場し盛大な拍手を頂き、古川先生には
大きな花束が贈呈され、ゲストの待遇をちょっと面映く思いました。
舞台後方には、実行委員の方々が薄紙で作った、光が丘のいちょう並木の黄葉ともみじの額絵が飾られ、29チーム・600名近い参加者の演技を暖かく見守っていました。
発表は一部しか見られませんでしたが、プログラムの中に課題曲が有り複数のグループが一緒に何種類かの動きをしているのが新鮮で面白いと思いました。
手作りのアットホームな雰囲気の会場から陶器市や屋台の出ている広場を抜け、無事発表出来た充実感、新しい出会いの幸福感も感じながら帰路につきました。