アンセル通信
1998年より始まったデンマークツアーも今年で3度目、天気に恵まれて全員無事に帰国され、お世話をされた方々本当にご苦労様でした。
その報告会を兼ねた恒例の夏合宿は8月5・6日、梅雨が明け酷暑の嵐山女性教育会館で行われました。
スタートの9時半から気温上昇、準備体操から汗びっしょり。
オレロップで学んだというお手玉は、足腰に良い運動ですが、普段あまり使っていない筋肉ですから、2・3日後に効きだすと思われますが、どうでしたか。
大津さんの水中エクササイズでは、水に入った事のない人も参加、初めはメンバーに支えられてプールサイドにしがみついていたのが、気がつくと一人でエクササイズをやりプールを満喫していました。
翌日は学究的雰囲気の体操と、暑さに負けない羽仁流の指導で元気一杯、汗と水分補給で、細胞が全部入れ替わった感じでした。
パーティでは写真交換で、しばしデンマークでの楽しかった思い出をよみがえらせ、ビールもすすんで、参加できなかった私もデンマークに行った様な気分になりました。
デンマークツアーの大きなイベントでメンバーそれぞれが練習会場案内や合宿の連絡、委員会レポートなどなど、お役を分担しながら、ご連絡をいただいき恐縮しております。
嵐山では交歓会、11月3日のこと、総会・新年会の話を致しました。それぞれのお役の方、よろしくお願い申し上げます。
今回の夏合宿でプールのご指導をして頂きました。
自由学園卒業後、デンマークのオレロップ国民高等体操学校に留学。
帰国後日本女子体育大学に入学。
現在は東陽町のYMCAに勤務。
第1回のデンマークツアーにもメンバーとして参加して下さいました。
今回はVesterlundチーム受け入れの準備から1年9ヶ月の緊張と疲れがとれないうちに「ほんとに行くの?」という思いと、「当然行くのよね」という思いが交錯する中、体操の練習は進み、みんなの準備も進んでいました。
初めてのツアーから8年の月日が経っていると思うと、なんだか皆さんの元気が不思議でした。
過去2回のツアーとの大きな違いは、お楽しみ旅行を先にしたことと、デンマーク側との事前打合せの仕方が挙げられます。いろいろな理由で、急所だけを押さえ、あとは現地で、先方と決めることにして、想像できる範囲での準備をして出発しました。
そのことが参加された方々には不安だったかもしれませんが、経験者が多く、団体の中に居ながらそれぞれが自立し、必要な時にはお互いに助け合い、私は急所をまとめれば良いというはっきりしたチームワークが感じられました。
今回はデンマークに留学経験のある8人が参加し、そのうち6人がツアーの全てには参加せず所々別行動でした。
そしていつもの相棒の村松さんが入院した時には、私に出来る範囲でやろう、後はみんなに助けてもらうしかない、と覚悟しました。その結果、言い訳をすればキリがないくらい皆に助けられました。
今回のツアーでのいろいろな小さな問題は、深く考えないでも直感で良い対処が出来たのではないかと思います。
もっと深く考えないでよいのかなと思うことも多々ありましたが、帰国後、直感というのはそれまでの経験や努力からくるもので、決してその時だけの身勝手な感覚では無いと知り、これで良かったのだろうかと思えるようになりました。
皆さんの助けに素直に甘えられたのも、当初の覚悟のお陰か、体調が悪かったからか、回を重ねたからか、全体に肩の力を抜いて過ごすことが出来たように思います。
何時もの事ながら、私のような力の無い人間が引率できるのはこのツアーが体操という共通の目的があるからこそだと思います。
一人としていなくてもよい人はいない事を強く感じました。
参加された方々はそれぞれの力量に応じて発表に加わり、それぞれの精一杯を出せたと思います。
あの発表のあとのすがすがしい達成感を忘れずに励み、人と比べず、心を合わせてアンセルの隊列を守るひとり一人になって頂きたいと願っています。
私は、情けない目標ですが、とにかくどこも痛くない身体を取り戻し、また皆さんと一緒に体操をしっかり出来るように精進しますので、よろしくお願い致します。
最後にこのツアーに不参加だったメンバーの皆様、練習に参加し、励まして下さって有難うございました。
またみんなで体操しましょう。
アンセルの旅も3回目となり、今回の最初の訪問地はリトアニア。
コペンの空港に懐かしさを覚えながら再び飛び立ち、降り立った未知の国は、北欧の夏の一日もすっかり暮れた真っ暗い闇の中でした。
その歴史を思ってもデンマークとは別世界です。
飾り気のない古びた空港の雰囲気に少し緊張しながらの入国でしたが、菊池先生の長女亜希子さんが出迎えてくださりほっと一安心。
手配して下さったホテルに向かいました。
こじんまりとした可愛らしいホテルで長い長い一日目を終えてうれしく床に就きました。
二日目。
たっぷりとしたおいしい朝食をおなか一杯詰め込んで先ずは首都ヴィリニュスの旧市街地散策へ三々五々出かけました。
ここも教会・あそこも教会というほど、沢山の教会も、旧ソ連の統治時代は無宗教政策によって礼拝を禁じられ、トラクターの倉庫になっていた所もあり、50年近い歳月を経て独立した今は人々の心が教会から離れてしまい、維持が難しくなっている、と亜希子さんは話して下さいました。
特産の麻製品や琥珀のお店、曲がりくねった石畳からタイムスリップしそうな旧市街の中世そのままの街並みにも心を奪われますが、ひとまず切り上げて午後からカウナスの杉原記念館へ。
夜は街のレストランで亜希子さんのご主人のミンドーガスさんを交え、じゃがいもたっぷりのリトアニア料理の夕食会。
三日目、近郊の美しい水辺に建つトゥラカイ城へのバスツアーと、無事予定の日程が終わる頃には、最初の緊張は消えて親しみや愛着へ変っていったように思えます。
コペンへ発つ空港での待ち時間には、着いた時とは打って変ったくつろいだ気持ちで体操の練習をして過ごしました。
心に残るのは、民族の文化を表す沢山の美しい古き物と、無味乾燥なソ連時代の遺物との対比、発展と近代化を思わせる活気、自国の文化に対する自信と誇り意識など。
大きく移り行くこの国の今に触れられたように感じました。
思いがけないきっかけで実現したリトアニアへの旅でしたが、心に残る3日間でした。
色々手配してくださった亜希子さんに心から感謝申し上げます。
- 思い切っての初参加でしたが素晴らしい旅に感動の連続で、疲れる暇もありませんでした。大会は勿論、訪れた各地での行き届いた歓待にデンマークが一層好きになりました。勿論「デンマーク体操」も!61年ぶりの二段ベッドの4人部屋で、同世代のルームメイトと昔話をしながらの宿泊も、初体験のホームステイも楽しく過ごせました。沢山の写真やビデオテープが残って、自分の宝物が増えました。リーダーはじめ同行の皆様に心から感謝申し上げます。 (M)
- 私の中では、体操祭に無事参加することが一番でした。リトアニアの観光は印象が深いものでした。とっても良い経験をさせてもらい楽しかったです。お世話下さった古川先生や、村松先生らのご負担が少なくなる様考えて、次回もよろしくお願い致します。 (N)
- 天候に恵まれ(暑い毎日でした)この度の旅は盛り沢山でした。Kis先生の甥の築150年の茅葺き屋根の素晴らしい家。オレロップでの古川先生のお友達のボーディル先生宅(ボーディル先生の紹介へ)。ホームステイ宅訪問。緑一面の麦畑。雄大な海。風車etc. 素晴らしい風景を満喫しての食事前の散歩。美味しいお料理のおもてなし。カヌーやストック歩きの初体験。デンマークの人々は雄大な自然の景色と一体となり、生活されている様子。とても羨ましく思いました。歩いて歩いて、本当によく歩きました。心に残る思いで楽しい旅になりました事に感謝の気持ちで一杯です。 (N)
- 体操の学校を見られて良かった。たくさんの良い経験をさせてもらいました。Home stayでは親切にしてもらい、嬉しかったです。 (A.s)
- 古くからの建物がそのままに残る、落ち着いたリトアニアの街。美しいデンマークの海や田園風景も素晴らしい。お天気に恵まれた大会での発表も精一杯。日ごろの練習の成果を出す事が出来、感動的でした。それにも増して、心に残ったことは、ルームメイトの方々をはじめ、皆様に色々な場面で助けて頂いた事でした。今思い出しても胸の熱くなる事ばかりです。改めてアンセルの群に加えて頂いていることを嬉しく思い、幸せを感じたこの度のデンマークツアーでした。 (K)
- 今回はHaderslevの大会での2回の発表にしか出られませんでしたが、芝生の上、またテントの中、それぞれにとても感動した瞬間がありました。手を上げた時見た青空、演技の最中での思いがけずの拍手。体操を続けてこられて良かったです。 (A.T)
古川先生がオレロップのエリートチームに所属していた時のチームメイトでした。
現在は見せていただいた通り、理学療法のお仕事。そして刺繍の先生もしていらっしゃいます。