アンセルはデンマーク体操を愛好するグループです。

アンセル通信・コラム

アンセル通信

ごあいさつ
堀内 浩二

穏やかな正月を迎え、平和のありがたさを感じた2004年の年頭でした。

百寿者と呼ばれる百歳以上の人は、東京では998人いらっしゃいます。
加齢による障害を未然に防ぐ抗加齢医療の研究によると、高齢でも元気に生活するには正しい食事とストレス対策、そして適度な運動が大切といわれています。

アンセルはこの様な時代に一番大切な事を活動しています。この輪をもっと広げるために、お友達に声をかけて下さい。

今年のもう一つの目標は、Kis先生が来日されなくなった事は残念ですが、「からだと文化」の意味を受けとめ、身体ばかりなく心の豊かさもアンセルの役目ではないでしょうか。

私の目玉体操は視力の回復の他に視野を養う事を意味しています。
「目くばり」「気くばり」「心くばり」を養う事です。
聴力も聴覚が大切な様に、身体の機能を高めると共に、人間として誠実に、あきらめず前進する心を養いたいと思います。

宮田さんを偲んで
羽仁 淳

宮田さんとお別れしてからはや一ヶ月半がたとうとしている。
宮田さんとの初対面は3年くらい前だろう。
それ以後月一回のアンセルの練習はよほどの事がない限り出席され、元気に楽しそうに体操をしておられた。

嵐山の合宿、そしてデンマーク行きも進んで参加された。
最も思い出深いボーンホルム、体操ではベーシックで二人組になり、マーチングでは全体の中心になって一瞬目と目が合う。
いつでも常ににこやかに、楽しそうにしておられた。
私と年齢が近く、またコペン・ボーンホルムで同室でもあってよくお話した。
その知識の豊富なのには驚かされると共に、お人柄の一端を知る、とても楽しい一時であった。

宮田さんとの出会いは私にとってまさに“袖振り合うも他生の縁”であり“一期一会”であった。
もう一緒に体操をし、又話しをする事が出来ない事を淋しく思う。

心からご冥福をお祈りする。

夫、博通は昨年11月26日肺炎で入院し、一週間後の12月2日、急性心筋梗塞、急性左心不全で、心肺停止。
即4人の医師、2人の看護士の見守る中心臓マッサージが行われましたが、意識不明に陥り人工呼吸器や管を装着されました。
その後目覚める事なく25日7時15分、心臓停止となり、天国に備えられた永遠の部屋に入り、みもとに呼ばれました。
これは人間である4人の内科医でも予測できない事、やはり背後には私共の見えない神の支配と計画があったと信じております。

夫は生前、川崎や東京でさまざまな趣味グループに属し、体育系だけでもデンマーク体操、御小柴さん紹介のラジオ体操、畳ストレッチ、香功(シャンゴ)、リハビリ体操を精力的に続けていました。
他に囲碁、コーラス、沖縄を知る会、それらの合間に友達と日帰りや泊まりがけの国内旅行、そして病院通いです。
生前の夫の行動はとても楽しく充実していたので、召されるまでの時間が有意義に凝縮されていた気がします。

アンセルの男性は皆紳士で、女性も感じの良い方が多いと、再三申しておりましたが私も同感です。
一度だけ、「他の人と足並みが揃わないので続けられるかどうか分からない」と弱気を吐いたので、「何年も続けている人と差があって当然。
下手だと思って笑う人はいないはず。本当に好きだったら続けてごらん。」と励ましたことがありました。
続けられた大きな理由は、古川先生始め良き人間関係が根底にあったと感じます。
デンマークまで行き異国の地で一週間以上も皆様方と寝食を共にして、一層の親密度を増したことと思います。

皆様、本当に有難うございました。
発表会には是非伺って夫に続き交流をさせて頂けます事を希望します。

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