アンセルはデンマーク体操を愛好するグループです。

アンセル通信・コラム

アンセル通信

ごあいさつ
会長 堀内 浩二

総会において会長に選任され責任の重さを感じております。
幸いデンマーク交流プロ グラムは羽仁先生が実行委員長になられました。
大きなイベントを含めて、皆様のお支 えをお願い申し上げます。

今年はニルス・ブックの基本体操が生まれて85年になります。
アンセルも7年目に入り、健康づくりをすすめる集団としてデンマーク体操を普及し、「交わりと学びと奉仕」を目標に、雁の様に助け合いながら活動して行きたいと思っております。

昨年11月の体操フェスティバルでは、100チームに近い出場の中、新鮮な動きに感動しました。
羽仁先生、古川さんの苦心がよく判りました。
私は体操は見せるものでなく、健康づくりの結果として動けるようになったのを見てもらうということで、普段の練習の成果と考えています。
そしてその成果は自分だけのものにせず、多くの人に知ってもらうことも大切です。
ぜひお友達をお誘い下さい。


濱田先生の奥様が昨年11月26日に亡くなられました。80才でした。
「パーキンソン病」で不自由になられた奥様の為に先生はリハビリ体操を工夫され、奥様も休まず励まれて効果が上がってきたと“体操ひろば”に書かれていたのをご記憶の方もおあり でしょう。
そんな日々が長く続く様にと祈っておりましたが、残念です。

「彼女の人生は複数の難病の連続だったけれど、一度もそれを嘆いたり泣いたりした事がない」と先生は書いておられます。
本当の強さをお持ちの方で、病気を抱えられても少しも閉鎖的になられなかったのでしょう。

私たちがアンセルを立ち上げた後も、先生はいろいろな相談に応じて下さいました。
堀内さんら数人でお宅にお伺いした時も外国土産の面白い帽子をかぶり、はりきってもてなして下さる先生と、静かに控えながら核心をついた一言で楽しく会話に加わられる奥様とは、本当に好一対でいらっしゃいました。
全幅の信頼を置かれていた奥様を亡くされて、先生のお淋しさはお察しするばかりで、おなぐさめする言葉もありませんが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

追記:ご葬儀にはアンセルからお花をお贈りしました。


今回の来日希望は次世代を担う青年達40名、滞在日数20日です。
この機会をアンセルの中だけに留めず、彼らの意図を理解した上で、拡大して準備を進めたいと考えました。
そのため外への発信を先に進めざるを得ない事情があり、会員の皆様には今までと違うという違和感が多少なりともあるのではないかと思います。

前回(2000年)は、まずアンセルの中で14ヶ月前にはホームステイ先もほぼ決まり、9ヶ月前には1,416,000円の寄付が集まっているという状況でした。
今回は“熱意と創意と誠意”のリーダーシップ(アンセル通信Vol.10堀内さんの文より)だけではとても乗りきれないプロジェクトである事を痛感しています。
こう考えていくと弱気になりますが、皆様が輪の中にいて下さることを信じているからこそ、前に進めます。

アンセルで一番大切な、体操を通じて心を一つにし、雁の群の様に進むことを今一度心に留め、アンセルの舵取りである堀内さんと、今回のプロジェクト代表の羽仁先生を基に、どうぞご一緒にこの山を乗り越えて下さい。
やって良かったと喜び合える様に、それぞれが今できる事をご一緒にしていただきたいと、心から願っています。
これからまだまだする事があります。
その都度お知らせしますので、どうぞご協力をお願い致します。

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