アンセルはデンマーク体操を愛好するグループです。

アンセル通信・コラム

アンセル通信

10月29日交歓会、11月5日体操フェスティバル ヨコハマ2017、11月12日羽仁先生と堀内元会長を偲ぶ会と、 アンセル2017年の大きな行事が終わりました。2018年はアンセル20周年、どんな節目の年になるでしょう。

交歓会・講評(要旨)

伊藤延世先生

皆さん楽しそうにしているのが印象的でした。素敵な音楽を使い、音楽と動きがマッチしていて、とても良い発表会でした。 羽仁先生が亡くなられて寂しいですが、いつも最後に言っていらした言葉を思い出します。「素敵な・きれいな・かっこいい発表という よりも、まず楽しく、しっかり身体を感じながらこの時間を過ごすことが大切」。濱田先生の「細部をきちんと動かしなさい、 繰り返し動かしなさい」という言葉も心に残っています。先生方の言葉を受け継ぎながら、体操を続けていきましょう。

菊池昭一郎先生

伊藤先生が仰っていた事と共に、淳先生が仰っていたのは、「体操をやれ」。今日の参加者は、上手下手はあっても各々が 思い切り身体を動かして体操をしています。今、学校の指導要綱から体操が無くなって20年、現役の先生で体操を知らない人が たくさんいる。その中で体操を楽しんでやっている人達がいるのは嬉しいことです。2015年フィンランド世界体操祭で、 デンマークの高齢者のグループが、楽しそうに演技をしていた。国民性の違いもあり、日本人は真面目だが、少々間違っても 思い切り楽しんで体操をするといい、それが表現できるともっと良くなります。いろいろなチームを見せて頂いて、勉強になりました。

金子嘉徳先生(日本体操学会会長、女子栄養大学教授)

今、高齢化社会を迎え、フレイル(高齢者が心と身体が弱くなっている状態。身体能力・栄養状態・日常生活の活動性・疲労感など、 広範囲な要素が含まれる。正しく介入すれば改善すると言われている・広報・註)ということが言われている。その予防に栄養・運動・社会参加が 非常に大切とされているが、その3つが備わった体操だなと拝見していました。今日デンマークの香りがしました。自分は濱田先生の 最後の教え子で世界中の体操を見て回ったのですが、デンマーク体操の良さは、こう伸びて抜くという動き。いろいろな体操がある中で、 今日は栄養価の高い、バランスの取れた体操を見せて頂きました。
介護でもレク的な部分と体を強くするという目的でいろいろな物を持つが、体操は何も持たなくても身体づくりができます。
菊池先生・古川先生を見ていると、パーソナリティが出るのが体操かなあと思いました。

副会長 古川幸子

年を取ってから何かしましょう、というのは本当に大変なこと、皆さんがずっと続けているから今があるのだと思います。 今このレベルのパフォーマンスを維持するために、傷めたり怪我しないよう気を付けながら、無理なく続けるのが大切です。 金子先生が仰ってくださった事、私たちはすでにもう持っているので、それを維持するべく助け合っていきませんか、それが来年に つながります。いつものお顔に会えるのは嬉しいこと、来年もお集まりください。 今年春に堀内名誉会長が亡くなられ、トップがいない状態ですが、アンセルの名の由来通り、しっかりと隊列を組んでいきたいと思います。

昔デンマークに留学していた時、世界体操祭でデンマークの主婦チームが大きな布を使った演技をしているのを見て、いつかやって みたいと思っていました。強制的でなく、自然に楽しく肩をたくさん使いたい、と最初は手拭いを使っていましたが、皆さんの意見で 少し長い1.2~1.3mの晒を、色もすてきなボルドーに半日かけて染料で染めました。布は2年目ですが、ボールの様に転がっていったり しない分、ストレスがないと思います。2枚持っていて、1枚は首に巻いている方もいます。(村松) 

玄米スティックを使ってのプログラムは今年で2年目になります。ダンベル体操とは違い筋力アップを主目的としたのではなく、 スイングではのびのびと正確に行い全体が揃ってスイングするために、ステップでは手の振りも意識させるために使われたと理解しています。 200gのスティックの重みは練習の最初の頃は肩の筋肉痛などに悩まされましたが交歓会までにはそれも無くなり、リズムが取りやすく気分 よくスイングが出来ました。 
ステップも皆さんの手拍子に乗って楽しく動けました。赤で統一したスティックも白のユニフォームに調和してよかったと思いました。(宮坂) 

何年もの長い間お手玉を使ってきて、その都度外布の材質や中に入れるものを工夫してきました。厚手のしっかりした和布、発色のいい化繊、 中身も小豆や大豆100g等。 
今回は四角い布の中央に、排水口用のナイロン袋に包んだ150gのペレットを入れることで(縫い目がほつれても中身のペレットが出てこない)、 投げた時にひらひらと華やかで、つかみやすく投げやすい重さのものが出来ました。お手玉の進化形と自負しています。

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