アンセル通信
我を知る体操
古川幸子
コロナ感染症が5類になった事を受け、世の中の活動も活発に行われる様になりました。昨年3年ぶりに交歓会を開催したアンセルも、
係を中心に万端の準備をして、今年の交歓会にも多くの仲間と集うことが出来ました。
前日の練習ではアンセルメンバーが見事な集中力を見せました。たった数時間の練習で気持ちが一つになっていく様子は、見ていても圧巻
でした。アンセルメンバーの持ち前の集中力と適材適所、お互いを思い合う気持ちが準備から当日の発表・片付けまであらわれ、その為に
交歓会がスムーズに進行したのだと思います。今年はオランダ・アムステルダムの世界体操祭に遠征したモダントレーニング研究会も参加
して下さり、各チームとも思い思いの「ハレの場」を楽しんで頂けたことと思います。
日頃から「我を知る体操」を念頭に置いています。では我を知ってどうするかが問題です。若い頃は我を知ることで自身の改善・努力を
惜しみませんでした。けれどだんだん歳を重ねるにつれ、我を知ってがっかりしたり、あきらめたくなったりすることもあるのではない
でしょうか。歳を重ねる事は皆一緒ですが、心身の状態はそれぞれです。過去の自分と比べず、今の自分を知ってアンセルの仲間と共に
体操できる事を喜びにしましょう。
発表についても上手下手に気を取られず、自分なりに頑張った、と心が喜んでいれば良いのです。まず体操が好きから始まり、自分の身体と
対話をし、集中力を鍛え、そののちに自分なりの達成感が得られれば毎日の生活にも前向きに取り組むことができます。
世の中では高齢者だけではなく若い人達の中にも運動や社会参加の不足による健康不安が話題になっています。私達はすでに運動が有意義
であることを知り、それを続けています。周りの若い人達も含めて生涯体育としての運動の勧めをしていきたいと強く願っています。
アンセル交歓会に参加して −交歓会の講評より
モダントレーニング研究会 会長 大和優子
交歓会の開催にあたり、アンセルのスタッフ・会員の皆様、本当にご苦労様でした。私自身今回初めてこの会場に足を運び、
参加させていただきましたが、この様な交歓会を知り素敵で素晴らしい場であると痛感いたしました。
7月に世界体操際に参加しましたが、これが体操なのかな、という疑問を持って帰って参りました。というのも、あまりにアクロバット過ぎて、
これは体操?もしやサーカスでは・・・いやそんな事はない!体操は一体どこに行ってしまったのだろうというのが正直な感想でした。
今日それぞれの作品を見せていただき、楽しく年齢を感じさせない動きと健康的な明るい笑顔での演技でした。仲間と心を一つにして体操
する事が如何に楽しく素晴らしいかという事が観客にストレートに伝わって来て、体操本来のあり方を見せていただいた様に思います。
それぞれのチームにカラーがあり、いくつものプログラムに出ている方もいて、本当に体操が好きなのだという事がこちらにも伝わって
参りました。そして94歳の男性の方の参加、素晴らしいですね!世の男性をここにみんな連れて来て見ていただきたいくらいです。
「体操の本来の語源は“遊び”である」これは私が学生の時に先生から叩き込まれました。いかに遊び心をもって生涯楽しく体操をやり
続けるか!!菊池先生がおっしゃった様に上手い下手ではなく、上がらなかった手が少しずつ上がる様になった、動かなかったところが
動く様になった。というような小さな発見を喜びつつ、楽しく体操を続けていくことが大切だと思います。
皆さん!どうぞ共に体操の活動を継続し、まだやっていない方にも声をかけて、是非大きな大きな交流会になる事を祈っております
本当に参加させていただいて、ありがとうございました。
参加者の声
(宮内明子 )
秋晴れの清々しい天気の中の交歓会 素晴しい一時を過ごしました。
年齢に関係なく皆が元気に溢れ、楽しさを共有し、発表では、緊張の中でも和やかな雰囲気でいつも通りの演技が出来たのではないでしょうか。
観る側の温かい気持ちも、きっと伝わったのだと思います。
何よりも1年ぶりにお会いした体操仲間たちの変わらない様子を拝見し、とっても嬉しく思いました。
この会は、コミュニティの温かさと友情を築く会でもあります。これからも長く続きますよう願っています。
発表本番もさることながら、準備・片付けでのアンセル会員のテキパキとした働きぶりは目を見張りました。指示されなくても自分達で考え、 物を動かし、ほうきで隅々まできれいに掃き清め…女性が多い会というのもありますが、継続は力なり、各々が心をこめて他チームをお迎えしようという 気持ちが感じられる集いとなった事、会員の皆様に感謝いたします。(S)