アンセル通信
10月4日〜5日、晴天の武蔵嵐山女性教育会館で、秋の合宿講習会がキス先生と
リッタ女史をお迎えして50人の方々が集まって行われました。
キス先生はいつもと違う方法で、頭を使い筋肉を使う体操を指導されました。スピードある筋肉トレーニングは、実際に転倒する
場合はゆっくりスローもションでは倒れない。そのための準備のために早い動きを習得させるものでした。脳トレ、筋トレに対して
筋肉には多少の自信のある私でも、「2日目の筋肉痛」(運動した後、翌日か翌々日にあらわれる筋肉痛)になるかと
心配しました。
それに先立ち、羽仁・古川両氏の指導は11月に行われる発表の練習を時間をかけて行いました。夜の打ち合わせ会では
キス先生からゲームの玩具を頂き、遊びながら頭を使えと、ボケ防止に気を配ってくださいました。
翌日のキス先生は、前日が肩・腕中心だったのが、脚中心の筋トレの練習。その厳しい後、最後の体操はグッと
趣きを変えた静かな呼吸体操。気配りのある体操とリッタ女史の楽しい歌で和気あいあいの会となりました。
― ありがとう、Kis!! アンセルのお母さん
事は計画した時点ではずっと先に思えても、あれよあれよと近づいてあっという間に過ぎ去っていくものですね。祝賀会の
1日前に来日され、合宿の2日後には帰国の途につかれたKisのお人柄と、共に過ごした時間を偲びながら思います。
4月にViborg(ビボー)の自宅をお訪ねした時、「アンセルの人達を沢山教えたい!!」と言っていたKis。清水さんが
「又来てね!」と声をかけると、「もちろん!!こういう『体操ウィークエンド』にはまたぜひ来たい」と力強く答えられました。
根っこの芯の芯まで体操への情熱がつまっていて、彼女なくして我々の10年は生まれなかったと改めて深く思いました。
今回も男性のチームを作ったら良い、もっと素敵なユニフォームを着て、若い人のチームを立ち上げられないか. . . .
などなど、アンセルの今後の展望に強い意欲を示して行かれました。
私達も年を重ねて行きますが、年齢と共により豊かな心持でいろいろな事にチャレンジして行きたいと思いました。
大勢の協力が気持ち良い空間を作り出し、10年の歩みを静かに物語ってくれている様で、嬉しい2日間でした。
ありがとうございます。
- アンセルの合宿は、体操がすきでエネルギーに溢れた人々の熱心な集いでした。みんな出来るだけ学ぼうと熱心に動きました。
歌では大きな歌う喜びと歌声が輝いて、とても嬉しかったです。
キスが来日し、皆が待っていた体操の指導をしました。私はデンマークで35年間、キスの体操のピアノ伴奏をしてきましたが、 今回は日本滞在のため2年間の空白がありました。嵐山で再びキスの体操の伴奏をして、楽しくてワクワクしました。キスは 「昔の日々」と同じように、興味深く発想豊かな指導をしました。
アンセルの皆さん、この週末とても気持ちよくワクワクした体験をさせてもらい、ありがとうございました。
(Rita Rasmussen) - 合宿が始まる前、首痛と肩こりで参っていた私ですが、Kis先生の講習を受けた後、不思議とそれが楽になりました。
体の内部の筋肉を動かす体操の指導をしてくれたおかげだと思います。発表前の緊張感がほっとした時間になりました。
言葉は分らなくても、先生の楽しいジェスチャーと人柄で、全員一体感が持てたと思います。
栗・彼岸花・金木犀 見つけました。合宿会場の自然がいいですね!!
(会員 R.I.) - 天気 良し、元気、やる気、そして古川先生の「絶対覚えてもらいます」の強気、根気。初めて触る人もいたお手玉も、
あと一歩。すごいですね、出来ちゃいました。羽仁先生、堀内先生にはいつも元気を。Ritaの歌では大声、大笑い、大はしゃぎ、
ストレス解消。Kisの楽しいトークと体操は最高。動と静の全く違う動き。身体の芯から感じるものが沢山ありました。体調も回復
、参加できて本当に良かった。
(会員 K.Y.) - 新聞に「高齢者の為の寝たきり予防・転倒防止の体操」って載っていたけど、2日間ハードな体操をしっぱなしというこの
チームは、世間一般の通念からすると、実はものすごい事をやっているんだねえ。僕も70になった時に、みんなみたいに動けて
一緒に体操を続けていられる様に、今からしっかりやっておこう!
(会員 M.S.) - Kis先生の迫力ある号令の度にドキッとして、ついていく事に必死でしたが、普段使わない体の動きが多く、興味を持つと鈍い
身体も動き始めました。合宿の後は身体の芯が暖かくなり、全身が軽やかで心地良い状態が3日間続きました。Kis先生が協調なさ
った歩く姿勢、毎日意識しています。普段の体操で習っている事が良く理解できた合宿でした。
(ビジター N.I.)
足指のついていたkis先生の
おもしろい靴
キスはアンセル10周年祝賀会の前日9月13日に来日、成田空港で市川のメンバーとリッタ、古川が盛大?にお出迎え。
7回目にして初めて単独での来日、しかも30年以上一緒に仕事をしてきた相棒のリッタは日本にもう2年も滞在、出迎えて案内し
てくれるという状況。少々複雑な心境での来日だったと思う。30年前に6か月日本で研修をしていた思い出を抱えて懐かしい思い
で来日するのかなと思いきや、体操指導者キスは健在。何を私に求めているのか、どんな講習を何回すればよいのかという問い合わ
せに、少々慌てた。やっぱり普通の人じゃない。
滞在日数の2/3を横浜の古川家で生活し、市川、磯子のいつもの体操教室に参加したり、横浜のみなとみらい地区を1人で散策し
たり、帰宅途中の日常の買い物にも付いて歩き、日本で2番目に人口の多い都市 横浜、その中心街の人混みと買い物の便利さを
体験した。
本人が希望した小淵沢滞在は3度目にしてまたもや雨ふり、2泊3日で行った金沢、能登の旅、東京は雨模様だったのに現地は晴れ
、雨女の汚名返上。しかも予約していた金沢−輪島の観光バスルートは30年來の運行の最終日で乗客は私たち2人、漆芸美術館で
は運転手さんは花束、私たちも記念品をいただいて一緒に写真に収まった。金沢では市川のKさんのご紹介で西の茶屋町にある旅館
"一見さんお断り" というお宿にお世話になり、九谷焼人間国宝の吉田実さんや徳田八十吉さんの作品の器で郷土料理をいただい
たのは感慨深かった(ちょっと緊張!)。
日本3名園のひとつの兼六園を20歳まで金沢にお住まいだった川久保さんが教えてくだ
さった水の流れに沿っ沿ったルート歩き、右から左からと川が流れて来て風情のある公園を楽しんだ。輪島ではローカルな港町、
輪島塗の資料館など伝統文化を感じることができた。温泉では後から入って来たおばさんが、ガラッと戸を開けるなりキスとご対面
「ごめんなさい!!!」と大声で叫んで慌てて戸を閉める騒ぎに…男湯と間違えたと思ったおばさんを驚かせてしまう何ていうこと
もあり、大笑い。
キスは今年になってヴィボーの体操学校に出来たフィットネスセンターでマシントレーニングの講習を受け指導資格を取ったと
張り切っていたので今回は日本のフィットネスクラブを体験させてあげようとパーソナルトレーナーの飯塚先生(2008年「いいか
らだの日」講師)にお願いして体験ツアーを用意。最新の測定機器に驚き、並はずれた自分の筋肉量に納得。身体チェックでは、
左右バランスが悪いことを体験、バランスを直す運動をおしえてもらい神妙に聴いていた。また日本でも流行の先端にある加圧ト
レーニングも体験、デンマークでは聞いたことが無いと興味津々、イラストがいっぱい入った本を早速購入し、「解らなかったら
スキャンして送るから教えて」といつもの新しい物好き?発揮。研究熱心なこと。
そんなこんなで3週間はアッという間に過ぎ、嵐山でリッタとの久しぶりの共同作業を全く違和感なく終え、「連れて帰りた
いけど…リッタをよろしく」と言って、私たちの来年の大会参加のために働く意欲に燃えて帰国の途に着くこととなった。
そして10月7日デンマークでは経験できない自分の足がどこにあるか解らないようなラッシュに揉まれて池袋まで30分
成田空港に向い、リッタと古川に見送られて無事に帰国。(運悪く一緒に電車に乗り合わせた方々ごめんなさい)滞在3週間、
準備が間に合わない感があった割りにはうまく運んでいたのにやっぱり…最後の最後の締めが悪く72歳の恩師を見送るには考えが
足りなかった(完璧なんてあり得ない…キス許してね)
皆様、いろいろな形でご助力いただきありがとうございました。キスの指導、生き方など何かしら心に留まることがありました
ならこれからの人生に活かしていただきたいと願っています。
キスにどんな事が心に残ったかを知らせて欲しいと言ったら早速メールが届きました。
- 自分の身体をいつまでも健康に保つために鍛錬をしようという意識の高い日本人達に出会えたこと。
その共通の感心を持って居るからこそのみんなの親切をより感じられた。 - 日本の私の家族に再会しそこに共に生活させてもらい自然に家族の一員になれたこと。
- 美しい日本の自然を見、静寂を感じたこと。
- 古くからある日本文化、歌舞伎座の公演を観たこと そして金沢を訪れたこと。
皆さん沢山の良い体験をありがとうございました。